瞑想知恵袋 その8【私の修行遍歴・後編】

 

 

こんにちは!

ニサルガダッタ・マハラジにはまった、というところからでしたっけ?

マハラジを読んだ後は、その弟子のラメッシ・バルセカールを読みました。この方は銀行の頭取だった人で、いわゆるインテリです。長い間ラマナ・マハルシに帰依していたのですが、ひょんなことからマハラジのところに行くことになりました。マハラジはバルセカールに初めて会ったとき、その訪問を予見していたのか、「やっと、君は来たんだね」と言ったといわれています。

バルセカールは英語が堪能でしたので、マハラジの下で西洋人訪問者の通訳をやるようになりました。そんなある日、通訳をしている最中周囲の人々が啞然としているのに、バルセカールは気づきました。何が起こったのかわからず、法話が終わった後、録音された会話を聞いてみて驚きました。

あるときを境に、通訳者だったバルセカールが、マハラジと対等に、しかも堂々とした態度で話し合っていたからです。ため口を叩いていたわけですね。バルセカールが覚醒した瞬間でした。

この方はマハラジと違い、学歴も教養のある人ですから、現代の私たちにより身近な言葉で語ってくれています。

著書に師の教えを俺流に(より正確に)解説した

「ニサルガダッタ・マハラジが指し示したもの」(ラメッシ・バルセカール著 ナチュラルスピリット)

「意識は語る ラメッシ・バルセカールとの対話」(ラメッシ・バルセカール著 ナチュラルスピリット)

があります。

 

もっと現代的な人のものも読みました。新刊書店に行って物色していたら、ブルーぽい怪しい雰囲気を湛えた本に目が止まりました。

「ニュー・アース 意識が変わる 世界が変わる」(エックハルト・トール サンマーク出版)

タ、タイトルが怪しい・・・。今でこそ、どんな本にでも偏見なく、付き合うようになりましたが、当時はスピリチュアル系のものに警戒心があり、「眉唾物」も混じっているような気がしていたのです。

しかし、この本は「当たり」でした。この本を読んでエゴの存在にハッキリと目覚めた、といえるほどです。エゴの問題は難しく、他人が触れると、本人は動顛(どうてん)するか、深く傷つきます。自分で気づくしかないのです。読みながら、自分のナイーブな部分に触れられているような、しんどさがありましたが、同時に「何度も読み直さないといけない本」にもなりました。

仏教がエゴの消滅を目指していることは明らかです。エゴの問題をこれほど深く語っている覚者がいたとは知りませんでした。youtubeの動画でも見られますが、とても穏やかでユーモアのある不思議な雰囲気のイギリス人です。序章で、「無門関 第6則」にある「世尊の拈華微笑」について独特の解釈を述べていますが、私にはそれが人類の希望のように感じられました。

 

「頭がない男 ダグラス・ハーディングの人生と哲学」(ナチュラルスピリット)

もいい本です。マンガ形式なので、読みやすい。しかし、内容は深遠です。ダグラス・ハーディングという人は、独力で悟りにいたる道、すなわち私たちの意識を変える実験方法を色々と考え出した人で、簡単方法ですが、上手くいけば、意識の転換が起こるかもしれません。ぜひ読んで試してみてください。youtubeの動画でも、ダグラスの意志を引き継いだリチャード・ラングという人が、実験方法を解説しています。

 

「プレゼンス」①②(ルパート・スパイラ著 ナチュラルスピリット)

ナチュラルスピリットの本は信用に足る、いいものがたくさんありますのでお薦めします。

このルパート・スパイラさんという方も、youtubeの動画で見つけました。なんだか、独特の静謐(せいひつ)さがある方で、語り口調が非常に穏やかで、丁寧に説明してくれています。本は上記の2冊しかないのが残念です。もっと読みたい! エックハルト・トールさんもそうですが、日本語訳の著書が少ないのが気になります。もっと読まれていいお二人だと思います。

「今、永遠であること」(フランシス・ルシール著 ナチュラルスピリット)

「われ在り」(ジャン・クライン著 ナチュラルスピリット)

フランシス・ルシールはルパート・スパイラの師匠、ジャン・クラインはフランシス・ルシールの師匠にあたる人です。2冊共に味わい深い本です。近々読み直したいものです。

 

J・クリシュナムルティも忘れてはならない人です。若き日に神智学協会に見出され、指導者としての教育を受け、「星の教団」の指導者となりますが、その後同教団を解散、以降あらゆる権威や組織に依らず、独自で真理を説いた方です。たくさん本があって、どれがいいか迷いますが、

「時間の終焉 J・クリシュナムルティ&デヴィッド・ボーム対話集」(コスモライブラリー)

を挙げておきます。

 

禅友のMさんはyoutobeから覚者を見つけてくるのが、大変上手い方です。

Mさんのおかげで日本にも多くの覚者がいることを知りました。

そのなかでも私のお気に入りを、何人かご紹介します(youtube動画タイトルで)。

 

Yuika ご機嫌俱楽部

この方は、電車の中で、スマホを見ながら、説明通りにやってみたら、一瞥体験をしちゃった、という凄い人です。その後、その体験のあまりの心地よさに「一瞥体験をキープしたい」という間違った方法をとったため、一時期スピリチュアルの探究が嫌になり挫折。しかし、病気などの不幸な出来事を経て二度目の一瞥体験をした、という人です。

若き頃、芸能人を目指した方。だからというわけでもありませんが、何か、かわいらしさと穏やかさと繊細さと大らかさが、良い具合にミックスされた本当に素敵なスピーカーさん(ノンデュアリティの世界では「覚者」と呼ばず、そういうらしい)です。説明もわかりやすいし、観ていて癒され元気が出てきます。一押しです。

ナチュラルスピリットから本も出ているはずです。

 

悟リリch

若い! まだ20代の女性ですが、つらい思いをされた後、覚醒体験をされました。頭も切れ、努力家でもあり、4大宗教、哲学、心理学にも通じておられ、多方面から「悟り」を語っておられます。熊本出身の方ですが、最近は東京を中心に活躍されているようです。

メールマガジン、youtube、対面セッションなどなど、こちらも多方面にご活躍の、今売り出し中の新人です。もちろん、ナチュラルスピリットも関わっています。

 

中野真作

若い頃に、原因不明の身体の不調があり、その後、覚醒体験されたようです。実はまだ、あまり動画を観ていないのですが(数が少なかったが、最近動画が増えたようだ)、言われていることは確かで、勉強になります。個人セラピーやグループセッションもされているようです。著書も2冊あるようです。読んでみたいな。

 

溝口あゆか

ルパート・スパイラの日本語訳の監修をしている方で、最近、youtubeの動画で見つけました。心理学にも通じている方らしく、個人セッションもされているようです。著書もあります。まずは、動画をさらにチェックしてみましょう。

 

最後は私自身の努力目標を語るようなことになりました。

「楽しい修行が一番」「疲れたら休む」が私のモットーです。皆さんと一緒に、少しずつ前進していきたいのです。

今回はこの辺で。また、お会いしましょう。

 

 

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