瞑想知恵袋 その1 【今とNOW】

 

 

日々瞑想に励んでいる方、ときどき瞑想してみている方、瞑想はしないけど、スピリチュアルな情報は大好き!という方、こんにちは。

「瞑想推進委員会」会長の藤原です。この会はたった今、思いついて創りました。会員は私ひとりです。

 

さて、「無門関」「臨済録」の私訳を終え、次の目標を見失ないそうになっている今、「読んでヒントになった」と言ってくれる方もいらっしゃるので、瞑想についての雑感を気楽に語ってみようと思い立ちました。よろしくお願いいたします。

 

今回は【今とNOW】についての私見です。

「今」という漢字を漢和辞典で調べました。語源を調べると一説によるとこの字は、上部の△とフに分離することができ、何か(フ)をふた(△)で覆(おお)った形である、と言います。

ここからは私の直観が示すところに従ってお話しすることにします。

ふたの下に覆われたフは、間がある時ではない、即時(刹那)を表している。即時は時間が生まれる場所である、即時は普段は△で覆われて見えない、しかし常に存在している時の根源。

今度は、△のふたに注目します。鋭く尖った頂点は即時(即今)を表しています。覆われているとはいえ、意識を研ぎ澄ませて集中すれば、この即今に気づくことができます。普通の意識ではとらえられないもの、それが即今です。

しかし、私たちは「今」という言葉を結構頻繫(ひんぱん)に使います。

自宅に帰ると固定電話が鳴っている(例が古臭くてすみません)。急いで受話器を取ると母親だった。ハアハア息を弾ませて、私は言う。

「ああ、お母さん、今帰ってきたところ」

正確に言うと、今ではない。今は「母と電話で会話している」

言い直そう。「ほんの数秒前帰ってきたところ」

△の突端が即今として、右側のスロープが未来で、左側のスロープが過去とすると、上記の例文は左側のスロープ、つまり近い過去にあたる。

右側のスロープ(近い未来)の例文も挙(あ)げてみよう。

玄関先で母が呼んでいる。「ちょっと、早くしなさい。遅れるじゃない!」

私は言う。「わかっている、ちょっと待ってよ、今行くから・・・」

正確に言うと、今ではない。今は母親に小言を食らっている。「もう数秒で行くから」と言うのが、親切な言い方かもしれない。しかし、普通はそうは言わない。相変わらずせっかちな母だ、と思いながら「今行くから・・・」と言うのだ。ここでの「今」は近い未来を表している。

このように、私たちは「今」という言葉に幅をもたしている。と同時に△の突端のような「今=即今」をも体験しているらしい。この即今は認識しにくいので、普段は無視されている。即今は意識を研ぎ澄ませていないと、見えてこない点(ドット)のようなモノなのだ。

即今とは、私たちが普段問題にする、幅のある今とは少し異質なものなのかもしれない。

もちろん即今は、瞑想修行者には大切な感覚である。覚醒へのたったひとつの手がかりなのだから。ヒンズー教の指導者、ニサルガダッタ・マハラジは「『私はある』という感覚は単純だが、覚醒へのたったひとつの資源だ」と言っていたが、それと同じことだ。

即今の背後には、私たちの本当の姿が隠されているのかもしれない。△の覆われたフは「隠された秘密」を表している・・・そんなふうに考えたのです。

 

今度はNOWにお付き合いいただきたい。これも私の妄想の類(たぐい)かもしれませんが。

英語で今はNOWです。このNOWをNOとWに分解します。すると、Wと今の形の類似点に気がつきました。V△Vのようなイメージです。Wにも突端があり、両側への広がりがあります。突端を即今とすると、両側のジグザグは、近い過去と近い未来を表しているようにみえる。

また、Wには垂直方向の動きと、水平方向の動きがあります。WWWWWWと書くと、なんだかミシンで布地を縫い込んでいるように感じます。

現実というのは、本当は一瞬一瞬沸き起こっているのだと、覚者は言います。映画のフィルムのように、ひとコマひとコマは別々なのに、私たちはそれをミシンで縫い込むように、繋(つな)げてしまうらしい。もし、コマを繋げないで、瞬間瞬間が新鮮な現象なのだと気づいたら、全く世界は違って見えることでしょう。

そこには継続している個人は、おそらくいないでしょう。そこには継続した関係もないでしょう。ただ、現象が起こっている、瞬間瞬間・・・。

ところが私たちは、ほぼ自動的に思考がはたらくように設定されています。思考がはたらきだすと、継続した個人は確固として存在していて、継続している関係も確固として存在している、ように見えてしまう。その思考のはたらきがあるかぎり、即今は現れない。

そこで、即今はこの世に厳然と存在しているのだ、と主張する人が、WWWWWWの動きにNOと言いました。だから、即今はNOW。

たぶんこれは、私の妄想でしょうが、これを聞いた友達は面白がってくれました。

念のため、ネットでNOWの語源を調べてみると、NEWだそうです。

NEW(新しい)→ NOW(いま)「昔はなかったものが、いま新しくできた」

という意味だそうです。

ちなみに、この方はフランス語の語源も紹介されていて、フランス語の今は、maintenant だそうです。

maintenir(保持する)→ maintenant(いま)「昔あったものが、いまも変わらずにある」

英語のNOWが即今に意味に近いのに対して、フランス語のmaintenantは継続している今の意味に近いですね。

面白い!

以上、東大生の「よっしー」さんのnoteから引用させていただきました。ありがとうございます。

 

さて、今回はこの辺で。

次回も、今について語ろうかなあ。今って本当に奥が深くて、不思議なモノなんだよなあ。

 

 

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